【読書】お金は寝かせて増やしなさい
『お金は寝かせて増やしなさい』という本を読みました。
インデックス投資歴15年のベテラン投資家兼投資ブロガーの著者がインデックス投資の利点と運用方法についてわかりやすく解説した本です。
最近私は、金利が0に近い銀行貯金ではお金は増えないし、経済の勉強にもなるかなあと思い、貯金の一部は株式投資にまわしています。
ただ、株式投資をやってみると、日々のチャートが気になり本業に集中できなくなるのがデメリット。
本書が謳うインデックス投資はインデックスファンドを積立投資することで、基本ほったらかしてでオッケーというもの。
これは本業に支障がでなくていいね、と思い買って読みました。
以下にメモを残します。
【目次】
インデックスファンドとは
インデックスファンドは投資信託の一種であり、日経平均株価などの各種指数(インデックス)に連動する運用成果を目指している。
インデックスは株式の他にも、債券や不動産など各資産クラス固有のものがあり、多くの場合が市場平均を示している。
インデックスファンドは7割のアクティブファンドより成績がよい
アクティブファンドも投資信託の一種であり、インデックスを上回る運用成果を挙げるように専門家が運用する投資信託。
本書でも述べてある通り、アクティブファンドの方がインデックスファンドより運用成果が良さそうなイメージがあったが、7割程度のアクティブファンドがインデックスファンドに負けてしまう。
株式や債券の市場平均は短期的には増減はするものの、長期的にみると過去からずっと上昇している。
これは資本主義の拡大再生産によるもので、今後も上昇していくと本書は述べている。
ヒトがあれこれ考えて投資するより、市場平均という世界経済の成長に投資した方が安定的に勝てるのだ。
本書推奨のインデックス投資
インデックスファンドが投資対象として有用ということがわかったところで、本書がおすすめする投資方法は以下の通り。
手数料の低い複数のインデックスファンドを組み合わせ(分散投資)、それを毎月積み立ててバイ&ホールド。
分散投資でリスク低減、長期保有で平均リターンの回収を目指す。
インデックス投資で重要なこと
資産配分が投資成果を決めるという事実
金融業界では、資産配分でほとんど投資成果が決まってしまうということが常識的とのこと。
銘柄選択や売買タイミングはあまり影響しないというのは驚きですね。
自分のリスク許容度を認識すること
資産配分を決める際には自分のリスク許容度を基に決める。
リスク許容度とは資産運用で発生する損失を1年間でどの程度受け入れられるかを表したもの。
投資前に家計を計算し、どの程度損失を出せても大丈夫か考え、リスク許容度を把握する。
そのリスクの範囲内に収まるようにリスクを調整した資産配分をすることが重要となる。
以上がメモです。ここから思ったことを書きます。
資本主義経済の成長は続くのか
本書では、資本主義経済の成長は人々の「豊かになりたい」という尽きることのない欲望がエンジンとなっているため、今後も資本主義経済は成長を続けていくとしている。
10~20年くらいはそうかもしれないけど、はたしてその後はどうなっているんだろうか。
世の中便利になりすぎて、そんな頑張らなくていいよみたいになるかもしれない。
そうしたら経済成長も緩やかになりインデックス投資もそこまで旨味はなくなるだろう。
まあ未来はわからないし、その時になってから考えようということで、インデックス投資というか確定拠出年金の掛け金を少し増やそうかなと思います。